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隠せないおっさん趣味

 陰暦では弥生の十一日。

 あれはたしか小学校六年生の冬のことでした。
 それまでテレビの時代劇といえば「水戸黄門」しか見たことなかった(でも案外見ていた)私でしたが、冬休みのある日、時代劇特番「関ヶ原」にチャンネルを合わせてしまいました。
 加藤剛ふんする石田三成、三船敏郎の島左近。
 いかにも陰謀大好きという顔をした本多正信は三國連太郎。
 いやあ、興奮しました。
 荒くれ者の福島正則や加藤清正たちに暗殺されそうになる三成。
 どうするんだと思いきや女もののカゴに乗って敵対する家康のもとにいっちゃうんだもんなあ。
 西軍に囲まれて自害する細川ガラシャ。
 親子兄弟で東軍と西軍に分かれてしまう真田家。
 などなど戦いに至るまで様々なドラマがあり。
 歴史なので変わることはないんですが、ついつい石田三成に勝ってほしいと思ってたもんです。
 その興奮に味をしめ、その後司馬遼太郎の原作「関ヶ原」を図書館で借りて読んだのを皮切りに、行ってしまったんです。
 歴史小説の世界に。
 ポイントは庶民の人情ものなどが描かれる時代小説ではなく、戦国武将やら幕末の志士やら有名人を描いた歴史小説の方に行ってしまったということです。
 それはやはりサラリーマン処世訓ともいうべき世界で、はっきり言っておっさん趣味なわけです。
 中学生にしてその世界が大好きになってしまい、その後20代になるまでおっさん度はあがりっぱなし。
 その最高峰ともいうべきは「徳川家康」全26巻を読破してしまったことでしょうか。
 立ち読みだけで「燃えよ剣」上下巻を読破したこともあります。
 今ではそちらは「封印して」、ハズかしいのでそれらの本は本棚の裏側に隠しました。
 本当はすきなんですが。。。
 で、関ヶ原の話に戻りますが、石田三成が戦場で敗れたその決定的な理由は金吾中納言小早川秀秋の寝返りによるものだったわけですね。
 悔しかったですよ、自分も。
 首取られるわけじゃないんですが。
 おのれ寝返ったな金吾!
 そして長々と書いたこれらのことを昨日久々に思い出した訳は、、、、
 チビサクが寝返ったんです。
 初めて。
by haiderinn | 2009-04-06 10:23 | こんな毎日
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