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手に取る気になれない雑誌

a0094201_9211437.jpg こ、こわい!
 表紙の半分以上にオバマの顔って。。
 しかも泣いてるし。
 思わず目をそむけたくなります。
 毎週土曜に朔に届く「週刊金曜日」。
 以前は椎名誠が世界で撮った写真がもう少し小さめに表紙に使われていましたが、椎名誠が編集委員を去ってしばらくすると、一気に写真からユーモアやほほえましさなんかが消えてしまいました。
 まあ、いいんですが。権力を批判する硬派な雑誌ですし。
 しかし、この表紙が本屋に置いてあっても、手に取るにはちょっと勇気が必要だなあ。
 もうちょっとセンスいいものにしてくださいよ。
 うちのように「カフェ」と名のつくところにだって置いてあったりするんですから。
 そういうことだって読者開拓に必要なんじゃないの?

 9年前の今日。1999年11月17日。ハノイ 曇り 半袖。
 9時起床。
 この日の夜はフエに向けて夜行バスに乗る。
 暇だったので、宿の連中と映画でも見ようか、ということになったが、ベトナムでは映画は夜のものらしく、どこも夜8時からの上映だった。
 ベトナム映画というのは年に数本しか作成されないらしく、上映されるのは外国映画ばかり。
 映画館の数も少なく、庶民にとっては重要な娯楽ではないのかもしれない。

 やることがないと自然にホアン・キム湖畔の公園に足が向く。
 腰かけていると、見知った笑顔が近付いてきた。
 ここにいると必ず顔を出す絵葉書売りの少年だ。
 まだ小学生ぐらいなのだけれど、やにで少し黄ばんだ歯を見せ愛嬌のある笑顔を浮かべている。
 自分たちはとりあえず絵葉書は必要なかったので、
 DO YOU WANT TO BUY POSTCARD?
 と聞かれても、ノー、ノーと答えるばかりだった。
 すると少年もしつこく売ろうとはせず、自分たちの横に座り、すぐ前で同じ年頃の少年たちがサッカーボールで遊ぶのをぼんやり眺め始めた。
 サッカーをしている少年の中には学校の制服を着ている子供もいる。
 この絵葉書売りの少年は学校に行っているのだろうか。
 料理長がその少年の写真をとり、お礼にチューインガムを手渡そうとした。
 しかし少年は
 NO, THANK YOU
 と言って受け取らなかった。
 突然、絵葉書売りの少年が段ボールの切れ端で包んだ商売道具を体の後ろに隠した。
 サッカー少年も走り去った。
 警察だ。
 この場所ではサッカー遊びも禁止されているだろうか。
 だとしたら、それでも警察が現れるまでサッカーをしている少年たちのずぶとさに感心せざるをえない。
 サッカー少年が去った後にこざっぱりした格好の、やはり絵葉書売りの少年と同じ年ごろの男の子が現れた。
 この子は絵葉書売りの子供とはウマが合わないのか、二人でひとしきり喧嘩のようなじゃれ合いのようなことをしていた。
 絵葉書売りの少年は戻ってくると、少し大人びた顔で
 DO YOU WANT TO BUY POSTCARD?
 と僕らに聞くと、ちょっと苦く笑って去って行った。
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(友達とじゃれ合う絵葉書売りの少年)
by haiderinn | 2008-11-17 09:33 | こんな本
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