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僕の芝居/彼女の演技

 昨晩はものっすごい雨と雷でした。
 しとしと降り続くのではなく一気に降って終わるのが石垣島の梅雨です。
 今朝は晴れ間も見えます。
 ところで昨日NHKで放送された「僕の島/彼女のサンゴ」というドラマ見られましたか?
 石垣島の自然と民宿を舞台に、白化するサンゴと難病をかかえる都会の少女を重ね合わせ、再生へのわずかなチャンスに未来への希望を託す、というような内容でした。
 サンゴの白化は本当に相当ひどいらしく、私は今年はまだ海に入っていませんが、ここ数年同じところでなんどもスノーケリングをしている方の話では、去年から今年にかけて水中の風景が激変してしまった、とのこと。
 昨年の石垣島は秋になるまで台風の直撃がなく、そのため海水の温度が下がらなかったことが大量のサンゴ白化の原因になったといわれます。
 台風自体は例年通りたくさん発生していたので、たんに台風のコース取りの問題で、昨年のサンゴの白化と地球温暖化に直接関係があるのかどうか私にはわかりませんが、台風が来ないとどうしようもないほどまでに水温が高くなってしまっていると言えるのかもしれません。

 まあ、そういったこともあるんですが、ドラマについての主な関心ごとはというと、私と料理長、そしてイラストレータのウメちゃんがエキストラとして使われた空港のシーンに私たちがカットされずに登場しているか、どうか、ということでした。
 飛行機が降りてきていよいよ空港のシーン。
 あ、いました!
 3人とも映っていた。
 ウメちゃんが「あっちに行こう」風に指差している「演技」もちゃんと入っていました。
 その間5秒ほど。
 せっかく考えたセリフは全く聞こえず。
 ぬふふ。 
 ほかにも知り合いが数人登場。
 ずい分楽しめました。
僕の芝居/彼女の演技_a0094201_1016916.jpg
上が問題のシーン。赤いのが私。両脇にウメちゃんと料理長。
 
 11年前の今日。1997年6月7日。旅の381日目。イタリア ナポリ。
 ジャン、A子ちゃんとカプリ島へ。
 お目当ては青の洞窟。
 洞窟は海から入るため、小舟が出ている。
 観光客数人で乗りこんで洞窟の入口へ。
 ガイドのイタリア人が船の上であおむけになれ、という。
 入口は非常に狭く、幅は1.5mほど、海面から入り口上部まで波がない時で1mほど、波が来るとほどんど閉ざされるぐらいしか高さがない。
 だから入りこむときにみな寝そべっていないとぶつかってしまう。
 船の漕ぎ手は、洞窟の内部に向かって張ってあるロープにつかまりながら入る瞬間に身をのけぞらせて上手に船を内部に突入させる。
 まぶしい太陽の世界から洞窟に入ると、あお向けになっている自分たちの目に最初に飛び込んでくるのは、広くなっている内部の天井に反射する青。
 身を起して振り返ると、水面が透明なブルーに光っている。
 天然のプリズムによってつくられる別世界だった。

 夕食はピザ。
 ジャンとともに「ダ・ミケーレ」という100年続くナポリの老舗のピザ屋を探した。
 ジャンはボコボコの石畳の道をローラーブレードで進む。
 街角でおばさんに道を尋ねる。
 最初は「私は英語はわからんよ。。。」みたいに困った顔をしていたおばさんが、「ダ・ミケーレ」の一言を聞いて急にパッと顔が明るくなり、嬉しそうに「あっちのほうよ」と教えてくれる。
 誰もが知っている店なのだろう。
 到着すると、店の外まで列ができるほどのにぎわいだった。
 出しているピザは2種類だけ。
 マルゲルータとあともうひとつは何だったか。
 焼きあがったばかりのピザにかぶりつく。
 このうまさは、この店全体の幸せな空気と地元の太陽で育った小麦やその他の食材、そして窯から出したてというすべてから生まれるものなんだろう。
 いままであれ以上うまいピザを食べたことがない。
by haiderinn | 2008-06-07 10:20 | こんな毎日
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