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ぐるくん

a0094201_9524599.jpga0094201_953587.jpg 先日隣の釣り具と釣り船の店BIG FISHINGで釣り上げだ巨大磯マグロの話を書きましたが、そのとき、2匹の魚も頂きました。
 ぐるくん。
 こちらでは一般的な魚で、スーパーなんかにもよく売っていますが、自分はこちらに来るようになってから初めてこの魚のことを知りました。
 居酒屋などに行くとよくグルクンのから揚げなどがメニューになっていますから観光でいらした方にも名前はなじみがあるかもしれません。
 色が特徴。体のわりに目がぐりっと大きくてじっと見ていると案外かわいい魚です。
 以前スーパーでぐるくんの小魚を大量にうっていたことがあって、体長3cmから5cmほどのグルクンの子供たちもやはり目はぐりっとしていて、これがまたかわいらしかった。
 魚は不慣れな料理長が3枚におろしてフライにしていただきました。
 居酒屋では一匹まるごと出てきて、それをみんなでつついて食べるので、ほんの少ししか食べれなかったグルクンですが、今回は一人一匹ずつの割り当てがあり贅沢に頂けました。
 白身があっさりしていてうまい。
 BIG FISHINGさん、ありがとうございました。

 11年前の今日。1996年11月12日。旅の174日目。グルジア トビリシ。
 グルジア入国。
 首都トビリシに到着。隣の中年男がホテルを紹介する、と言ってくれていたのでその点安心していたが、一緒のバスに乗っていたイラン人旅行者のムハンマドがイラン大使館にホテルを紹介してもらうので一緒に来い、と言ってきた。
 それを聞いて中年男は去って行ってしまった。余計なことをしてくれたものだ。
 イラン大使館から紹介されたといって到着したところはホテルの看板は出ているもののフロントすらなく、誰に聞いてもらちが明かない状態だった。
 仕方なく繁華街と思われる方向にタクシーで移動してホテル探し。
 なかなかみつからないので新聞のスタンド売店から出てきたおやじに聞いてみた。
 すると、そのおやじは、
 「おれの家に来い」
 という。
 これはラッキーとばかりにムハンマドと一緒にそのおやじの家までついていった。
 なにしろホテルがどこにありいくらで泊まれるか全くわからなかったから。
 おやじはズラさんといった。
 奥さんと二人の息子レワン22歳。ラシャ20歳。娘のレラ10歳。
 この5人家族がアパートの3階の3部屋に住む。同じ入口の2階にはズラさんの妹夫婦と友人夫婦が住んでいる。
 住まいは決して豊かではない。
 アパート自体が古く、床はきしみ階段もせまくて急。
 ズラさんの家の3部屋のうち二部屋は屋根裏部屋のように天井が屋根の傾斜で傾いていた。
 水場も決して清潔とは言い難い。
 しかし、2階の妹夫婦のダイニングに置いてある食器類は美しいものが多い。
 そしてピアノもある。
 亡くなったズラさんの父親の写真。そしてその父親が敬愛していたというスターリンの写真。
 部屋は白熱灯一つで薄暗いが暖かい光を放っている。
 そしてそこにみな集まって酒を飲み、食事をし、話をする。
 貧困とは言えないが、つつましく暮らさねばならない人たちがよりそうように暮らしている。
 ズラさんがピアノの弾き語りを始めた。
 自分にとって彼はとてもロシア的な感じだった。
 ウォッカで酒焼けしたような赤ら顔。
 大声で怒鳴り、そのくせ小心。
 そんな彼がウォッカでほろ酔い気分で弾く曲がまたいかにもロシアっぽい曲だった。
 途中のタクシーでも聴いたが、この手のロシアの歌はズラさんのような酔っ払いがだみ声でふらふらと歌うのがぴったり合っているようだ。
 歌っては
 「I love you」
 と言って自分とムハンまだを抱きしめキスをするのには閉口した。
 自分はほほに、ムハンマドとは唇に。
 いや単なる文化の違い。
 キスを嫌がると大笑いするから、とりあえずこちらの気持ちもわかってくれているようだ。
 座を離れようとすると
 「NO!」
 と大声で怒鳴りすごい力で腕をつかむ。
 別に逃げようというわけではないのに真剣な顔である。
 自分はウォッカ3杯か4杯乾杯のたびに飲みほして、次第に眠く、また気分が悪くなり、トイレで戻したりしたので3階の奥の部屋で眠らせてもらうことにした。
 ムハンマドはなぜか、後から自分の部屋に来て、
 「もうだめだ。おれは出ていく」
 と言い残して去って行った。どこに行ったのやら。

 トルコからグルジアの移動図
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by haiderinn | 2007-11-12 10:01 | こんないただきもの
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