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ミカンについて語るときに僕の語ること

a0094201_9401492.jpg 先日、お隣のパン屋さん「イッツ・スマイル」さんからミカンをいただいたときに、
  ミカンは もむと甘くなる
 ということを信じてもらえなかったのですが、そうですよねえ?みなさん。
 
 ミカンという果物はなぜか子ども時代の記憶と結びつきやすいです。私の場合。
 実家には毎年必ずダンボールでみかんが買ってあり、ストーブを焚かない部屋や外の物置の中なんかにどさっとおいてありました。
 夕飯を食べ終わるとコタツの上の籠にのったミカンに手をのばしてひとつ、ふたつ。
 ミカンには申し訳ないけれど、テレビをみながら皮をむき、白いスジをとり、房を2、3個まとめて口に入れる作業はほぼ無意識のうちで、3つ目を手に取ったあたりからはさらにミカンと相対しているという意識は希薄になり、連想ゲームで加藤芳郎が反則ヒントを出すのを笑いながらみている頃には、いつのまにか3つ目のミカンをモミモミ、モミモミと知らずにもみしだいており、8時になってようやくミカンの存在に気付いて、手の中ですっかり暖まったのをまたかごに戻そうか、いややっぱり食べようか、と迷った挙句、またいつのまにかテレビに意識がいく頃には皮をむき、白いスジをとり、房を2、3個まとめて口に入れています(長げーよ)。
 そこで、ミカンが今までよりあまくなっているのという重大な発見がある。
 これですよ。

 ミカンもシーズンがだんだん過ぎていくと、なぜか大粒のものが多くなり、大粒だから中まで大きいかというと案外そうでもなくて、皮だけ大きなブカブカのやつになっていたりして、味もだんだん薄く、また酸っぱくなったりすると、ミカン人気もひとまず落ち着き、気がつくと段ボールそこのほうには緑色や白い色になったやつらが出てきます。
 すると、どこからともなく頭の片隅には、中島みゆきの歌とともに「おまえらは腐ったミカンじゃない」という声が聞こえてきて、ミカンシーズンの終了を告げます。
 ところで「金八っつぁんゲーム」を知っていますか?
 旅トモのナカチャンから教えてもらったのですが、これからの年末年始にふさわしいゲームなのでここで紹介しましょう。
 人数は少なくても6人から7人はいたほうがいいでしょう。
 輪になります。
 最初に始めるひとが、他の誰かを指差しながら
 「カトー!」
 と叫び、指さされた人は、さらに他の誰かを指差しながら
 「マツウラー!」
 マツウラと指名された人は何もせず、その両脇にいる人は
 髪の毛を片手で耳からかきあげながら
 「ナンデスカー!」
 という。
 そのあとはマツウラと指名された人が、また「カトー!」と最初にもどって叫ぶ。
 この繰り返しのなかでルールを間違えた人が罰ゲーム。
 もしくは金八に似ていない場合も当然罰ゲーム。
 このゲームのポイントは、カトーあるいはマツウラと言われているにもかかわらず、その本人もまた金八、その両隣も金八、全員が金八というところにあります。
 いかがでしょうか、大勢集まるお正月に。

 9年前の今日。1999年12月13日。 プノンペン→シエムリアプ
 トンレサップ湖のほとりにあるシエムリアプはアンコールワットがある村。
 プノンペンからシエムリアプまではトンレサップ側をさかのぼるスピードボートに乗る。
 座席には既に大勢座っていたので、前方デッキへ。
 半そで、短パンは間違いだった。
 曇り空の上、かなりのスピードで飛ばすボートの船外は寒く、途中で交尾の荷物室でジーンズと長そでに着替えねばならなかった。
 スピードボートでもシエムリアプまでは6時間の船旅。
 午後1時にようやく到着。
 驚いたことに到着した川岸にはこれまで見たこともないほどの数の客引きが集まっていた。
 50人はいる。
 さらに驚いたのは、彼らがなぜか乗客の名前を書いた画用紙を手にもっていたことだ。
 自分と料理長の名前もあった。
 自分の名前が書いてある男と目があったのでちょっと話をしたら、その隣で何か日本語で話しかけてくる奴がいる。
 「その人は名前だけ。キャピトル(プノンペンで一番有名な外人宿で、スピードボートのチケットも扱っている)があなたの名前を売りました。私は本物。これあります」
 とタケオ(シエムリアップで有名な日本人が多い安宿)のPRが書いてある紙を見せてきた。
 とにかく荷物を持ってこなければ。
 誰一人信用できるような感じではなかったのでその場を離れたが、船を降りたら再びすごい数の客引きに囲まれた。
 皆タケオやチェンラー(これも日本人宿。かつ丼なども食べられるらしい)から来たというようなことを言ってくる。
 その中で先ほど日本語を話してきた兄さんが何となく信用できそうな勘が働いて、彼についていくことになった。
 シエムリアップの村へ行くまでトラックの荷台の乗りながら、その彼(名前はチェアニーさんという)と話すと、実はタケオの人間でも何でもない。
 が、別にPRの紙を見せてくれただけでタケオの人間だとは言っていなかった。
 話を聞くとバイタクの兄さんだった。
 アンコールワット遺跡を見学するためにはバイタクに乗せてもらって移動するのが普通で、数日間誰かバイタクの兄さんと契約して回るのが普通だ。
 となるとおそらく港にいたのはホテルの客引きではなく、きっとみなバイタクの兄さんでホテルの客引きを装いながらアンコール遺跡見物に自分のバイタクを使ってもらおうとしていたのかもしれない。
 チェアニーさんは、話しているうちになんだかとっても信用できそうな感じがしてきて彼と契約することにした。
by haiderinn | 2008-12-13 10:09 | こんな毎日
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