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大特価販売 安値大奉仕

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 イーハトーブ岩手花巻の「雑穀かりんとう」を期間限定で特価販売いたします。
 380円のところを250円です。
 というのは、賞味期限が近付いてきたため。
 あくまでも賞味期限ですから、それが過ぎても食べられるとは思いますが、お店で売る以上やむを得ずセール品とさせていただきます。
 そして、期限が来たら撤収。
 自分で食べますよ。
 アカフクはそうはいかないんでしょうねえ。
 シールを張り替えたくなる気持ちもわかります。
 しかし、賞味期限シール張り替え事件のときに
 「もう、何を信じていいのかわかりません」
 とインタビューに答えていた方がたくさんいましたが、
 自分の舌だろ!
 と、思った方もたくさんいた、と信じたいところですね。

 9年前の今日。1999年11月5日。中国 景洪へのバス 曇り。
 足もとに風が入ってきて寒い。
 通路をはさんで反対側がマスダ君のベッドだ。
 その上あたりから風が入ってくるようなので、マスダ君に確認してもらった。
 「あ、開いてます。閉めてきます」
 と言って閉めに行ってくれたが、しばらくして
 「閉めようと思ったんですが、窓がありませんでした」
 という声がした。
 どうやらかなりのボロバスに乗ってしまったようだ。
 僕らの横の窓も開閉のための取ってがない上に完全に閉まらないので隙間風が入ってきてかなり寒い。
 自分が持ってきていたインド製のクルタの布を隙間にはさんでなんとかなったがちょっとひどい。
 とにかく揺れる。
 相当な悪路を走っているようだ。
 最後部の自分のベッドはおそらく一番揺れがひどいところだろう。
 体が弾むこともしばしばだ。
 夜中に一時停止してくれなかったら全然眠れなかったかもしれない。

 明け方。
 目を覚ますと、またバスが止まっている。
 数時間休憩した後また走り始めたはずなのだが、また静かになっている。
 少しだけ明るくなった外で、人々が動いている。
 ああ、顔を洗っているんだな。
 自分も洗顔しようとしたが、よく見るとそれは洗面台に人が集まっているのとは違った。
 どこからか荷物を運んでバスの横に運んできている。
 どこかの町に着いたのだろうか。
 バスの前方を見ると、たいへんなことが起きていた。
 すぐ前を走っていたと思われるトラックの右後輪が崩れた路肩にはまりこんでいたのだった。
 横の荷物はトラックから運び出されたものだったのだ。
 このあたりでもずいぶん雨が降り続いて地盤が緩くなっていたのだろう。
 バスは未舗装の道を走り続けていたのだった。
 道の真ん中にスタックしているトラックの横を通り過ぎるほど道幅は広くないらしく、そこから後ろに何台も車が立ち往生していた。
 気づくとどこからか農民らしき男が「チータン、チータン」といってゆで卵を売りに現れた。
 相当嬉しそうな顔をしている。
 人々はどこからかお湯を手に入れてカップ麺を食べていたが、それもどこから湧いてきたのかカップ麺売りがやってきていたのだった。
 腹が減った自分たちもカップ麺代としてはありえない6元を払って食べた。

 午後1時半になり、ようやくレッカー車が到着した。
 トラックを引き上げる。
 2時半。
 ようやくバスのエンジンがかかる。
 乗客を乗せたまま割れている路肩ぎりぎりの場所を通り過ぎた。
 通り過ぎた所で思わず拍手。

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(事故現場。トラックから荷物を運び出す人々)
 
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(よくトラックごと落ちなかったものだ)
 
by haiderinn | 2008-11-05 09:45 | こんな毎日
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