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寺内さん さようなら

 寺内大吉さんが亡くなった。
 といっても、自分もそんなにこの人のことを詳しくしっているわけではない。
 坊さんだったこと、作家だったことすら初めて知った。
 寺内さんは自分にとっては、キックボクシングの人だ。
 
 小学生の低学年のころ、毎週月曜日の7時になると家ではキックボクシングを見ていた。
 まだ「クイズ百人に聞きました」もやっていなかったころの月曜7時だ。
 30分のうちに2試合ぐらい組まれていただろうか。
 キックボクシングというと
 「サワムラでしょ?」
 というおじさんがいるが、自分のころはそうではない。
 当時、自分にとってのヒーローは
 トミヤマカツジ
 だった。
 決め技は飛び後ろ回し蹴り。
 まさに「決め技」というのにふさわしい派手な技だ。
 まねしようとしたが無理無理。
 バシッときまって大抵相手をノックアウトした。
 すげー選手だった。
 その派手なキックボクシングのリングの傍らでほぼ毎週解説者として出ていたのが
 寺内大吉さん。
 といっても、寺内さんの解説なんぞ当時小学生の自分が覚えているわけではない。
 せいぜいアナウンサーがラウンドが終わるごとにいう
 「寺内さんの採点は10対10のイーブンです」
 ということぐらいしかわからなかった(いやイーブンも「言い分」なのかと思っていたぐらいだ)。
 しかし、寺内さんは僕に強烈なインパクトを残した。
 名前がダイキチというのも子どもにとってインパクトがあったが、
 寺内さんはかならずベレー帽をかぶっていたのだ。
 なぜだ?
 殺伐としたキックの試合とベレー帽の間にはあまりに大きな溝がある。
 そのおっさんがなぜ採点までするのか?
 なぞのままキックボクシング中継はいつの間にかなくなった。
 自分の子ども時代の記憶にトミヤマカツジとともに強烈な印象を残した寺内大吉さん。
 袖振り合うも多生の縁と申します。
 ご冥福をお祈りいたします。
by haiderinn | 2008-09-07 00:32 | こんな毎日
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