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流行の最末端

 石垣島に住んでいる、なんていうと、
 「じゃあ、手に入らないものがあったら言ってね」
 なんてことを親切にもおっしゃってくださる方が結構いらっしゃるもんなのですが、
 実は、石垣というところは案外都会でして、手に入らなくてどうしても困るというものは、生活必需品の中にはあまり思い当たりません。
 お店を作るときに実感したのは、たとえば同じ机でも、自分の気に入るような机を探すのが難しい、とか、
 そういう趣味、嗜好に関係することとなるとやっぱり大都会でないといろんな店を見ることはできない、とは思いました。
 でも、それは大都会以外どんな地方でも似たり寄ったりなんじゃないですか?
 そして、今はインターネットというものがありますから、それさえ扱えればまたたいていのものが手に入ったりなんかいたします。
 たとえば私たちの店の机やイスはインタネットオークションなんかで購入したものが多いわけです。
 だから石垣に住んでいて、こりゃ困ったなあ、と思うことはほとんどありません。
 大自然も近くにあるわけだし、満員電車に乗らなくてもいいし、これ以上文句いっちゃ贅沢です。
 ただ、、、少しだけ、東京に住んでいた時にはこれはよかったなあ、と思うことがあるとすれば、映画、音楽、演劇など、ライブでしか触れることのできないものに(お金があれば)いつでも触れることができたこと。
 映画はこちらにもTSUTAYAもその他のレンタルビデオやもたくさんありますし、映画館もありますが、それでも見れないミニシアター系列の中に見たいものがあるなんてわかった日には「はぁぁ」なんて溜息ひとつこぼれちゃうこともごくたまにあるわけです。
 まあ、少しすると忘れちゃうんですけどね。
 歌舞伎なんてものもこちらでは、ほとんど生で触れることのできない文化ですね。
 これは地方の人たいていそうなんでしょうが。
 自分も20代のころは、たいした趣味もないものですから
 「もしかして好きになれるかもしれない」
 なんて、ほとんど出会いを求めるような気分で歌舞伎を見に行ったこともありましたが、
 そんな中途半端な好奇心を簡単にみたしてくれるほど分かりやすいものじゃありませんでしたから、すぐに飽きちゃいました。
 だからここんところ随分と歌舞伎なんてものに触れたことがなかったんですが、最近友人が東京に行って歌舞伎みてきた、と思ったら、今度は自分たちに「これを見れ!」なんて教えてくれました(ようやく本題です)。
 「ナカムラヤ!」(←YouTubeの映像です)
 まあ、中身は歌舞伎でもなんでもないんですけれど、かなり笑わせてもらいました。
 しかし、これ2006年ごろにはすでにあったものなんですね(もっと古いかもしれない)。
 ようやく自分の知るところとなりました。
 だからすでに知っている人もずいぶんいたかもしれませんが、まだ知らない方があればどうぞご覧になってください。
 自分も20代のころはなぜか結婚式スピーチをする機会がたくさんありましたが、こんな風にできたら最高でしたね。

 11年前の今日。1997年7月2日。旅の406日目。スペイン パンプローナ。
 スペインにもどるとやはり雨だった。
 なんともやるせない気分でパンプローナの駅に降り立つと
 「部屋を探しているのか?」
 とスペイン人らしきおぱさんが尋ねてきた。
 宿探しが面倒だと考えていたところなので渡りに舟とばかりに、そのプライベートハウスに転がり込んだ。
 パンプローナはスペイン北部のバスク地方にある街だ。
 他のスペインの観光都市に比べるとあまり有名ではないが、一年でこの時期だけ世界中からこの街に人々が集まってくる。
 7月6日からサン・フェルミン祭があるからだ。
 サン・フェルミン祭の一番の呼び物は牛追い。
 町の中を牛に追いかけられながら人が走って回るあれだ。
 自分はそれにどうしても参加したくてパンプローナに来た。
 
 案内されたプライベートルームは一泊3500ペセタ(約23ドル)と決して安くないが、この時期5000ペセタぐらいは覚悟していたからやむを得ないと思った。
 プライベートルームといっても貸主が普段から住んでいるのではなく、この祭りでひと儲けするために借りたものらしい。
 客間は4室。各部屋にマットレスがわずかに歩くスペースだけ残して敷き詰められている。
 全室合わせて20人ぐらいは詰め込まれそうだ。
 相当いい商売だろう。
by haiderinn | 2008-07-02 09:43 | こんな毎日
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