<< 夏のスペシャル チェー・タップ・カム 今晩もまたキャンドルナイトです >>

スローな夜にさらに想ふ

a0094201_931794.jpg スローライフとは何だろう?
 築地で魚を選ぶところからこだわってほかの材料もじっくり選んで、もちろん自分で調理して家族団らんで食事する。
 自分で魚釣りしたり、自分の畑からとれる収穫を味わったりする。
 この手のスローライフはテレビや雑誌でよく紹介される。
 できるだけ自分で途中のプロセスを踏む、というのがスローライフということか。
 それは、環境にいいとか地球にやさしい、とかいうお題目もあるのだろうが、単純に楽しそうで精神衛生上よさそうだ。
 アジアを旅すると市場が身近にあって自分でとれたての魚や野菜を選んで買うということは日本より身近に感じる。
 バスが故障すると、運転手と助手が降りてエンジンを見たりしていつの間にか自分たちで直してしまう。
 自分でプロセスを踏むという意味ではこれもスローライフに近い気もする。
 いろんなことの中身が見える、素人の手に負える。
 アジアではそんな場面によく出会い、それは旅の大きな楽しみになっている。
 きっと日本で普段の生活を送っていると仕組みが見えなかったり、急いでいるので途中の過程など知りたくもなかったりするから、新鮮なんだろうと思う。

 それでも、自分がゆっくりする、時間がたっぷりあるときに築地で魚を選ぶ、というのはまだできるかもしれない。
 それより他人がのんびりしているのに耐えられない場合が多いような気もする。
 スーパーのレジ打ちが遅い店員にいらいらする。
 別に急いでいないのに前を走る車が遅いとむかつく。
 都会では駅の自動改札機で前の人がもたつくと舌打ちする。
 自分はゆっくりしたいけど、人がゆっくりするのは許せないというのでは、いくら築地で魚選んでもスローライフじゃないんじゃない?
 他人が遅いのをゆるせるかどうか、が自分でゆっくりするより難しいように思う。
 速いことについていけない人はたくさんいると思う。
 子供、老人、体の不自由な人。
 そうでない人のなかにも、「速くしないとやばい」ということにストレスを感じる人はたくさんいる。
 というか全員そうなんじゃない?

 生活全体を速くする、という方向に持っていくのは、遅くてもいい、という社会にするより簡単なんだろう。
 今までやってきた方向そのままでやっていけばいいんだし。
 税金突っ込んで高速道路いっぱいつくって、どこでも電話できてどこでもテレビ見れるようにして。
 速く問題といた人がいい点取って。
 でも、遅い人もオッケーっていう社会のほうが、きっともう快適なのでは?

 11年前の今日。1997年6月29日。旅の403日目。ポルトガル リスボン
 期待通りの快晴!
 久しぶりの青空が目にしみる。
 天気という全く偶然の要素がその町の印象を決めてしまう。
 いいなあ、リスボン。
 安いといわれるタクシーを列車で一緒になった他の日本人とシェアしてユースへ。
 それにしても閑散としている。
 日曜日だからだろうが、これがヨーロッパの一国の首都なの?
 しかし、これで何が悪い。
 日曜日に店が開いてない、とわかっていれば、それなりに暮らすだけっしょ。
 いいなあ、リスボン。
by haiderinn | 2008-06-29 10:42 | こんな毎日
<< 夏のスペシャル チェー・タップ・カム 今晩もまたキャンドルナイトです >>