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ニガナをいただきました。

a0094201_10182077.jpg お客様からヨモギとニガナをいただきました。
 ヨモギはご存知でしょうがニガナは内地の方には親しみないと思われます。
 ニガナはこちらの呼び方で和名は「ほそばわだん」というそうです。
 野菜です。
 苦いです。とっても苦いです。ゴーヤよりずっと苦いと思います。
 こちらに来てスーパーで初めて買ったとき、食べ方がわからなかったので、正々堂々といためもので真っ向勝負してみたところ、あまりの苦さに食べきれなかった、という経験があります。
 これは白和えなんかにして食べるといいらしいです。
 なので昨日は料理長が白和えにしました。
 すると、確かにニガナは苦いには違いないのですが、胡桃のドレッシングということもあり、これなら食べれる。
 たいていこういう野菜に限って栄養たっぷりなんですよね。
 調べてみるとやっぱりビタミンCやカルシウムなどがたっぷりだそうです。
 といってもこれからもあんまり手が出る野菜ではないですが。

 11年前の今日。1997年5月28日。旅の371日目。イタリア サン・ラッツァロ。
 ヤニスにボローニャの案内をしてもらった。
 メインの広場のネプチューン象。
 腰の前に左手を突き出している。
 像の右後方30度ぐらいから見ると別なものが腰の前に突き出しているかのように見える。
 イタリア人の男の子もこんなことで喜ぶらしい。
 どこもかわらない。
 広場近くのアーケードのひとつ。
 一つの柱から対角線上にある別の柱に向けて糸電話のように声の交換ができる。
 おもしろいが、そうして1時間ぐらいすごすと、お金のない自分たちには遊ぶことがなくなってしまったので、彼の家があるサン・ラッツァロという町にもどった。
 彼の友達もよんで公共のコンピュータセンターでウィンドウズ95の対戦型ゲームをしたが、彼らは毎日それで遊んでいるらしく自分の相手にはならなかった。
 センターの係員が何かの本で読んだらしく、こんなことを聞いてきた。
 「日本の夫は妻が浮気しても平気なのか?」
 そんなわけないだろ。
 「日本では会社のオーナーが社員の花嫁を決めるのか?」
 上司が部下の嫁さんを世話してやる、という話なのかもしれないが、いつの時代の日本のはなしだろう。
 やがて、ゲームにも飽きたヤニスが、彼が組んでいるバンドの仲間の家に行こうと言い出した。
 行ってみると、知的でおとなしく見える男が「今勉強していたところだ」と言って出迎えてくれた。
 見るとベートーベンについての本にたくさん線が引っ張ってあった。
 彼は、昼間老人会の世話をボランティアでする代わりに老人会の施設の二階を無料で間借りしている。
 そうしているところに近所の小中学生ぐらいのガキどもが乱入してきて、自分を日本人とみるや、空手で勝負しよう、と挑んできた。
 くそガキどもは調子に乗り放題で終いには背中にけりをくらった。

 夜はそのヤニスの友達君がパスタをこしらえてくれた。
 繊細な感じのする彼は料理も上手だった。
 フランス製のウゾーのような酒(たぶんパスティス)を飲んでみな酔うと、今度は彼らはマリファナをやりだした。
 自分は吸わない。
 「なぜ吸わない?」
 吸う理由がないからだ、と答えると
 「なるほどな。では、なぜ酒は飲むんだ?」
 今度は答えられない。
 常習性のないマリファナは酒を飲まない地方で酒替わりに吸われているのも見た。
 合法か違法かの差だ。
 しかし、この田舎の一軒家に警察が乗り込んでくるわけがない。
 美しく生きるためにはイノセントであることが必要なのだ。半ば以上崩れている自分のイノセンスのなかで健全に残っている部分をまた取り崩して頽廃の世界に足を踏み入れるのは哲学が許さない。
 なあんてなわけないし。。
 結局答えは、ビビっているから、なのだった。
 いつまでも拒んでいるものでもないような気もしたが、旅に出たらみな吸う、みたいなところがやはり気に入らない。
 ほとんど意地のようなもので、その新しい体験を拒むことにした。
 バンドの他のメンバーも現れてセッションが始まった。
 ヤニスの声はきれいだ。
 彼らの演奏を聴きながら心地よく眠ってしまった。
 結局自分は酒で十分なわけだ。
by haiderinn | 2008-05-28 10:25 | こんな毎日
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