<< 5月22日(水)~25日(土)... 5月13日~17日までの週替わ... >>

映画「うまれる」を観てきました

5月13日~17日までの週替わりメニューはこちらをどうぞ


a0094201_13571538.jpg 先週の土曜日、大浜信泉記念館で上映された映画「うまれる」を見てきました。

 朔は、今回「うまれる」の協賛店としてご協力させていただきました。

 さて、この映画は、伴さん、杉本さん、関根さんという3組のカップルと東さんという女性を中心に描かれたドキュメンタリーです。





 伴さん夫妻は、映画の撮影開始時には妊娠中。
 最後に長女まなかちゃんが生まれるシーンが登場します。

 妻のまどかさんは、母親から虐待を受けた過去をもち、

 「自分の子供を愛せない親なんかいないよ」

 という言葉を素直に信じることができない中、子どもがどんどんお腹の中で大きくなっていきます。
 映画の中では、葛藤を抱えながらも、新しい命の誕生に向けて明るく突き進んでいく姿が印象的でした。

 旦那の真和さん。
 この人の姿に男としては一番共感できました。
 子供が生まれる、ということを体で理解できないのが男。
 なんとか頭で考えようとします。
 無事出産が終わり

 「お父さんになったぞー!」

 と叫んでいましたが、本当は、それでもまだよく実感がないのではないかな、と見ていて思いました。
 叫んで自分に言い聞かせているみたいでしたから。

 私自身は、長男チビサクが生まれたとき、
 「こんな子が入っていたのか!」
 と、なんだか涙も出てきたものですが、素直に「かわいいな」という気持ちが生まれたのは、生後1週間ぐらいして、妻とチビサクが退院する直前ぐらいだったものです。

 杉本さん夫妻には「18トリソミー」という重い障害を抱えた虎大君(通称とらちゃん)がいます。
 「18トリソミー」は、90%は生後一年以内に亡くなってしまうという病気なのだそうです。
 栄養は全て鼻からチューブで。
 いつ「その日」が来てしまうのか、わからない家族。

 とても深い悩みと共に夫妻は生きているのだろうと思うのですが、普通の夫婦が子育てするように、あるいはそれ以上に幸せそうに、そして「今」に集中して、生きているように見えます。
 食べさせて、寝かせて、お風呂入れて、ウンコふいて、と子育て、特に赤ん坊のときの子育ては、果てしなく具体的で、肉体的で、地に足のついた作業の連続。
 政治とか理論とかという抽象的なもの、極端にいえば未来とも対極にあるような「今」の連続が子育てなのかもしれないなあ、と思いました(虎ちゃんのような病気を抱えている子供を育てるなら尚更でしょう)。

 伴さんの話とも通じるのですが、男と女の考え方に傾向的な違いがあるとすれば(男は抽象的に考えるのが得意)、子を産み育てることにコミットする質と量の違いと深く関係しているのではないかなあ、とも思いました。

 関根さん夫妻には、椿(つばき)ちゃんという娘が生まれるはずでした。
 しかし、まさに出産予定日その日に、椿ちゃんはお腹の中で亡くなってしまいました。
 自分は、もしも二人の息子が生まれていなければ、関根さん夫妻に起きたことの悲しさが、実はよくわからなかったかもしれないなあ、と思います。
 お腹の中で子供が死んでしまうということは、自分に置き換えれば、チビサクやマメサクが死んでしまっていた、ということ。
 これがどれほどつらいことか。

 いろんな事情で堕胎するということがあるのでしょうが、このことを考えると、簡単に「仕方ない」と割り切れるものではないですね。

 映画の登場人物のもう一人、東さんは、不妊治療を何年も受けた結果、子どもを授からずにあきらめた女性です。
 産婦人科病院に勤める東さんは、多くの女性が堕胎に訪れる現実を目の前にしています。

 「<子どもは両親を選んでやってくる>というけれど、それは本当かな、と思います。」
 ということを話していました。

 映画の冒頭で、体内記憶について何人かの子供のインタビューが登場します。
 体内記憶というのは、子どもが母親のおなかの中にいたときの記憶ということです。
 3歳前後で言葉が話せるようになった時点では、まだ体内記憶が残っていて、話すことができる、という考え方です。
 
 それが、本当かどうかについては、議論が分かれるところでしょうが、私もチビサクから体内記憶について聞いたことがあります。

 「真っ白だった」といいます。
 「天国でかみさまが、お母さん、お父さんのところへ『行ってきなさい』と言ったから来たんだよ」というような話もします(これは、記憶とは違うかもしれませんが)。

 真偽はともあれ、これを聞くと、親としてはやはりとてもうれしいものです。
 マメサク(2歳)もそろそろ、なにか語ってくれるかもしれないので楽しみです。

 映画「うまれる」のホームページを見ると、登場人物のその後が載っています。
 今年の4月24日の話では18トリソミーの虎ちゃんが4歳5カ月で、元気にしている、とのこと。
 そして、もう1年も前から口で食べられるようになったとのこと。
 すごい! 
 
 虎ちゃんがチビサクとほぼ同い年だと気づき、「よかった!」という思いが深くならざるをえません。
 虎ちゃんかわいいので、ぜひ見てみてください。
by haiderinn | 2013-05-13 14:04 | こんな毎日
<< 5月22日(水)~25日(土)... 5月13日~17日までの週替わ... >>